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各種イオナイザー方式の解説
 静電気を除去する除電器(イオナイザー)には原理や構造によりいろいろな方式があり、それぞれ得失を持っています。効いているのか効いていないのか分からないもの、導入したら逆に不良をふやす(歩留を悪化させる)もの、非常に壊れやすいもの、メンテナンスが大変なものや不可能なもの、半導体を壊す危険性があるもの、感電や火災を起こす恐れのあるものなど、使用に当たっては注意を要するものが多いのが実態です。ここでは技術的な観点から主要な得失をまとめ、皆様のご検討の参考に資したいと思います。


各種イオナイザー(イオナイザ)方式の比較表

各種イオナイザー(イオナイザ)方式の比較表

各種イオナイザー(イオナイザ)方式の説明
No.1 DC型
1. イオンバランスは±3V程度と良好。
2. イオンバランスの脈動がないため安全。
3. イオンバランスは場所の関数。方式によっては場所によりイオンバランスが異なりやすい。
4. 近づけても安全。100mm程度まで近づけてもイオンバランスの脈動がないため安全で、電子回路や半導体に悪影響しない。
5. 無風除電®ができる。有効範囲が700mmと広いため無風動作ができる。
6. 無風除電®では、エアやファンを使用しないので漏電や異物吹き付け、ホコリ巻上げによる異物不良の発生がない。
DC型


No.2 AC型
1. イオンバランスは中程度で±13V程度以上。弱い電子部品には危険。
2. イオンバランスが50/60Hzで脈動。300mm離れた位置でも±7V程度脈動。弱い半導体や液晶には危険。
3. 近づけ過ぎると危険。
100mm以内に近づけるとイオンバランスの脈動と放電針からの電界により半導体や液晶が破壊される可能性があり危険。
4. 無風除電®ができない。有効範囲が50mm程度、推奨距離が16mmと非常に狭いため実用的でない。
5. 有効範囲を稼ぐ目的でエアやファンを使うため漏電しやすいし、異物を吹き付けたりホコリを巻上げ異物不良発生を助長する。
AC型


No.3 パルスDC型
1. イオンバランスは非常に悪くて、±500V程度以上。
2. イオンバランスがパルス周波数で脈動。300mm離れた位置でも±500V程度脈動する。(無風時、1~40Hz)
3. 製品を近づけると危険。
300mm以内に近づけるとイオンバランスの脈動と放電針からの電界により半導体や液晶が破壊される可能性があり危険。
4. 無風除電®が出来ない。有効範囲が50mm程度と狭すぎる。
5. 有効範囲を稼ぐ目的でエアやファンを使うため漏電しやすいし、異物を吹き付けたりホコリを巻上げ異物不良発生を助長する。
パルスDC型


No.4 パルスAC型
1. イオンバランスは非常に悪くて、±500V程度以上。
2. イオンバランスがパルス周波数で脈動。300mm離れた位置でも±500V程度脈動する。(無風時、1~40Hz)
3. 製品を近づけると危険。
300mm以内に近づけるとイオンバランスの脈動と放電針からの電界により半導体や液晶が破壊される可能性があり危険。
4. 無風除電®が出来ない。有効範囲が50mm程度と狭すぎる。
5. 有効範囲を稼ぐ目的でエアやファンを使うため漏電しやすいし、異物を吹き付けたりホコリを巻上げ異物不良発生を助長する。
パルスAC型


No.5 空間型
1. TRINCが発明した新技術
2. 部屋全体の無風除電®が可能
3. 加湿に代わる新しい静電気対策方式
4. リストストラップ、導電靴、導電床に代わる新しい静電気対策方式
5. 超広域除電が可能。有効除電域は1台で18m2 (6mx3m)
6. 有効領域はリンクにより無限に拡張可能
7. イオンバランスの脈動がなく、中央部では±100V程度と良好(パルス型は±500V以上)
8. 無風除電®ができる
9. ファンやエアを用いないため、ホコリの舞い上がりがなく異物不良削減効果が大
空間型


No.5 高周波型
1. イオンバランスは比較的良い。
2. 小型化しやすい。
3. 無風除電®が出来ない。エアやファンを用いないとイオンが出ない。
4. オゾン発生量が多く、ゴム系素材の劣化を招くため製品や環境中にゴム系材料が存在しないよう注意が必要。
高周波型


No.6 プラズマ型
1. 放電針の代わりに板状放電電極を使用
2. メンテナンスは板状放電電極を掃除するため比較的容易
3. 板状放電電極の寿命が短い。
4. 板状放電電極が非常に高価(従来の約20倍)。
5. 無風除電は不可能。
6. 湿度変化により、放電が止まったり不安定になる。
7. オゾン発生が強烈であるため作業者が臭いで気分を損なう。健康上の問題として喉や肺が犯される可能性あり。
8. オゾンで周囲の金属が錆びる可能性あり。
9. オゾンで周囲にある設備のオイルシール等のシール材、パッキン、ゴム系電線などのゴム部品が劣化しボロボロになる可能性あり。
プラズマ型


No.7 プラズマDCパルス型
1. 放電針の代わりに板状放電電極を使用
2. メンテナンスは板状放電電極を掃除するため比較的容易
3. 板状放電電極の寿命が短い。
4. 板状放電電極が非常に高価(従来の約20倍)。
5. イオンバランスが非常に悪くて危険(5HZ時、±600Vにも達する)。
6. 無風での除電距離が短く50~100mmまでしかイオンが届かない。
7. 湿度変化により放電が止まったり不安定になる。
8. オゾン発生が強烈であるため作業者が臭いで気分を損なう。健康上の問題として喉や肺が犯される可能性あり。
9. オゾンで周囲の金属が錆びる可能性あり。
10. オゾンで周囲にある設備のオイルシール等のシール材、パッキン、ゴム系電線などのゴム部品が劣化しボロボロになる可能性あり。
プラズマDCパルス型
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